楽しくホテルの客室清掃・FIRE男のブログ (ホテせそ)

運動嫌いな僕にとってはジム代わりどころか、健康に身体を動かしてお金まで貰えてしまうのです。

客室清掃は「IT」や「AI」に代替されない。

昨今は、様々な業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進み、様々な仕事がITやAIに代替されてきています。

ITは情報の流れをテクノロジーで管理するので、特にコミュニケーション分野では、その変化が著しく起こっています。スーパーのレジやファミレスでのダッチパネル注文、問い合わせ業務でのチャットボットなど人を介在しないITによるコミュニケーションの自動化進んでいます。

そんな中、宿泊業においてもフロント業務はインターネット予約や自動チェックインによりフロント業務は自動化されてきており、フロントスタッフの人数や人件費は削減傾向に思います。

翻って、客室清掃の分野は深刻な人手不足です。なぜなら、この仕事は決してITやAIに代替されることは無く、コロナ禍明けのインバウンド需要や出張の復活などでホテルの稼働率が上がり始めています。

客室清掃を自動化しようとすれば、不可能ではありません。ロボット掃除機を導入し、浴室も全自動の洗浄機能などを搭載すれば、人の手が介在する事なく、ある程度の客室性能は可能に思います。

しかし、それには相当の設備投資が必要になりますし、それを客室の価格に添加するのは、競争の激しいビジネスホテル業界においては、現実的ではありません。特にベッドメイクは、中々機械化が難しい作業ですから、連泊時の簡略化程度しか策がありません。

そのような捉え方をすると、これからも長く必要とされる仕事ですし、ホテルのオペレーションは中々に細かく定められているので、教育コストも高く付きます。そこで10~12部屋など通常よりも高い生産性を発揮できるのであれば、それは一種の専門的なスキルとして見なす事ができると思います。

もしかすると、フロント業務や管理に費やされていたコストを客室清掃側に回して、より良い人材を確保するようになるかもしれませんし、人件費自体が高まっている時代において客室清掃員の待遇も改善されるかもしれません。

ホテルによって多少オペレーションに差異があっても全体的な流れと仕事内容は近似ですし、今やビジネスホテルチェーンなどは全国にその店舗がありますし、常に募集のある仕事ですので、うまく活動すれば人生を豊かにできる仕事に成り得るかもしれません。