楽しくビジネスホテルの客室清掃男子

運動嫌いな僕にとってはジム代わりどころか、健康に身体を動かしてお金まで貰えてしまうのです。

「補充」翌日の準備。

客室清掃の仕事は「その日、自分が担当になった部屋だけ綺麗にすれば良い」のではなく、この「客室清掃という業務プロセスを永続的に回せる事が大切」という事を、当たり前の話なのですが、この仕事を始めてから改めて知りました。

今日も明日も明後日もお泊まり頂くお客様がいる限り客室清掃の仕事は生まれますし、担当する人員も異なりますので、翌日の事も考えて今日仕事をしておく事が必要なのですが、誰かが僕たちが清掃しやすい様に補充してくれるのではなく、客室清掃員自らが仕事で使って減った分を補充して、整えておくのです。

僕のホテルでは、リネンセットの組み上げと備品(主にトイレットペーパーとティッシュ箱)は毎日の補充が必要です。その他、消臭剤やシャンプー類なども必要に応じて補充します。

これらの補充元は、各階にはありませんので、リネン庫や備品庫まで取りにいかなければならないのですが、清掃の作業量が多く時間がない時などは、意外にこの補充作業が負担になります。

かと言って、減ったそのままでは明日の担当者は仕事ができませんので後回しにも出来ずに、清掃の合間に「ギュッ」と押し込んで大急ぎでこなしたりしています。

リネン類や備品は、台車に整備されている事が多いので、台車をエレベーターで移動させながら補充する事もあると思うのですが、意外に時間がかかります。

客室清掃は「5分、10分」の時間が「終わる、終わらない」にかかって来ますので、わずかなタイムロスも気になってしまうものです。タイミングによっては、他の方と補充が重なったりもしますので、譲り合いながらの作業も必要です。

エレベーターがなかなか来ないと焦りますが、こればっかりは時間短縮も難しいので、淡々とやりながら、他のところでの時間短縮が望ましいと思います。

清掃用具の洗剤なども当然、自分たちで補充しないといけませんから、純粋な「清掃」作業以外の準備にも相応の時間を要します。