楽しくビジネスホテルの客室清掃男子。

運動嫌いな僕にとってはジム代わりどころか、健康に身体を動かしてお金まで貰えてしまうのです。

客室清掃の「残業」。

僕のホテルでは、客室清掃員の残業は少ない方だと思いますが、全くの「ゼロ」という事はなく、定期的に発生しています。

ただ、客室清掃員に残業が発生するのは

「1人あたりの規定の部屋数では、必要な部屋数がホテル全体で確保できない」

場合なので、シフト上、その日出勤予定だった客室清掃員が欠勤になると、その分の穴埋めが必要になり、客室の稼働数が少なければ翌日の清掃に回したりすることもありますが、外的要因に依存する部分も多く、突発的に発生する事が殆どです。

そのため、僕のホテルでは、事前に残業の連絡はなく、その日出勤してから残業の有無を知る事になります。もちろん断る事もできるのですが、なかなか言い難い環境です。

具体的には、その日に清掃する担当部屋数が規定よりも増えて、1部屋増える毎に20分間の残業になり、残業代が支払われる事になっています。

多くのパートさんはお金よりも、どちらかと言うと「自分のペースで働きたい」「無理をしてまで稼ぎたくない」人が多い印象なので、残業は嫌煙される事が多いです。

客室の稼働率と客室清掃員の人手が大きく乖離すると連日の残業となったりする事もあり、そうなると、皆、どんどん疲弊していきます。疲れてくると清掃ミスの確率も高まりますし、お客様からのクレームにつながる危険性も高まります。

宿泊業としては、なかなかの死活問題ですから、客室清掃責任者(チーフ)や支配人も、なんとか人手を確保する様にアレコレと策を尽くしますが、人を増やしたからといって即現場が楽になるわけでは無く時間がかかります。

その点では、出来るだけ教育した人材には長く働いてもらう事が重要なのですが、体力的にもしんどいですし、家庭の事情や経済的な事情などで様々に辞められる人も割合に頻繁ですから、取り合えず欠勤しない様に体調管理をしながら「急に休まない」を心がけています。

様々な仕事で人手不足が深刻化していますが、客室清掃でも顕著に現れている昨今です。