楽しくホテルの客室清掃・FIRE男のブログ (ホテせそ)

運動嫌いな僕にとってはジム代わりどころか、健康に身体を動かしてお金まで貰えてしまうのです。

人手が足りない。

昨年の春に5類への移行に伴って世の中もコロナ禍が明けて宿泊業も賑わいが戻ったのだと思いますが、今年はインバウンドも本格的に復活しており、僕の勤める地方の小都市のビジネスホテルですら、深刻な人手不足です。

ホテルの稼働率が急激に改善されたのは良いのですが、今まで雇用も抑えていた客室清掃員の数が足りません。とは言え、宿泊されるお客様がいらっしゃる限り、出来る限り客室を用意しなければなりません。

今年は、春になった頃から連日の残業で皆さん疲れています。身体への負担も大きい仕事なので、残業で勤務時間が伸びたり、連勤が続いてお休みが減ってしまうと、疲労が蓄積してそれこそ体調を崩したり、仕事中の怪我などにも繋がりかねません。

皆さん、体調管理には気を配っていますが、それも限度があります。一部屋仕上げる体力は決まったもので、部屋数が増えればそれだけ体力的な負担は増すばかりです。

募集はされている様ですが、なかなか人も集まりにくい様なので、友人・知人の紹介も呼び掛けられていますが、なんだか誰にでもオススメできる「おいしい仕事」では無いので、向き不向きというか、好き嫌いが分かれる仕事です。

特に最初の数ヶ月は大変な時期が続きますので、そこを耐えて乗り越えられる人でないと、誘ったところで辞めてしまうのが目に見えています。

残業続きだと流石にしんどいですが、一度、慣れてしまうと徐々に辛さも緩和されますし、接客などの煩わしさは無いので、好きな人は長く続けられる仕事なのですが、短くて2~3ヶ月、長いと半年程度は、なんだかんだで、とってもしんどい時期を過ごしますので、そこがネックです。

もうちょっと研修も緩い感じだと良いのかもしれませんが、会社で決められている部屋数を決められた研修期間でこなす教育が、客室清掃責任者(チーフ)にも求められているので、結構なゴリゴリ感で進みます。

そこをクリアしても当面の間は、終わりがギリギリになったり、定時を超えてしまったり、それが故に焦る気持ちを抱えながら仕事をすることになり、焦ってしまったばかりにミスが出で注意されるので、そこで嫌になってしまったりする人もあります。

人手が全く足りない状態ですが、なかなかおいそれと人を増やせない仕事でもあるのはどこのホテルでも共通の悩みの様な気がします。

いずれにしても興味がある人は「チャンス」ですし、働き方については少々の我儘も聞いてもらえるかもしれません。少々の覚悟は必要なので、そこだけです。