楽しくホテルの客室清掃・FIRE男のブログ (ホテせそ)

運動嫌いな僕にとってはジム代わりどころか、健康に身体を動かしてお金まで貰えてしまうのです。

客室清掃辞めた人「おっとり上品な奥様」

2ヶ月ほど前に入社されたパートさんが辞めてしまったそうで、残念です。僕のホテルは地方の小都市なので、都心などに比べるとまだ穏やかな方だとは思いつつも、人の入れ替わりは、それでも頻繁です。

僕自身は、その辞めた人を直接はよく知りませんが、ベテランパートさんが言うには「おっとりとして上品な奥様」だったそうです。家のお掃除の延長で興味を持たれたのでしょうか。

おそらく研修期間を終えずに退職されたのだと思います。最初は、5時間で3~4部屋ですし、8部屋くらいまではスムーズに部屋数を増やしていけますし、体力的にもそこまでしんどい感じにはなりません。

その先が、この仕事の本当の姿です。9~10室を超えるあたりから一気に

「時間が足りなくなる」

「定時ギリギリに終わるか終わらないか」

「焦り始める」

「雑になったり確認が漏れる」

「ミスが起こる」

「クレーム指摘される」

「ますます焦る」

などの負のループに入ります。

ここで体力のある若い人や、昔から体を動かす仕事をしてきている人、せっかちでマイペースがイライラする人などは、自分に発破をかけて乗り越えていくのですが、つまずく人も多くて、結果、試用期間3ヶ月での研修が終えられず、終えたとしても先を案じて辞めてしまいます。

事実、周りを見渡しても「上品な奥様」な雰囲気を漂わせているパートさんなんて僕のホテルでは見当たりません。言葉は悪いですが「ガラッパチの威勢の良いおばさん達」しか生き残っていません。

高級ホテルであれば、客室清掃にもコストをかけてくれていると思うので、もっと優雅に清掃業務ができるのかも知れませんが、地方の小都市のビジネスホテルでは、時間に追われる重労働が待っています。