楽しくホテルの客室清掃・FIRE男のブログ (ホテせそ)

運動嫌いな僕にとってはジム代わりどころか、健康に身体を動かしてお金まで貰えてしまうのです。

「ノーミス」の人なんていない。

ミスが発覚すると「やいのやいの」言ってくるお局様もいますが、よっぽど短期で辞めた人でもない限り、客室清掃の仕事に携わったのであれば、どんな人でも1度や2度のミスは経験していると思います。

僕のホテルのベテランさんも過去のミスした経験を教えてくれた人もいますし、ホテル全体で見れば、長い間にそれはそれは色々な事が起こっています。

間もない内であればあるほど分からない事も多いので、ちょっとのミスが気になりますし、落ち込みますし、鬼の首を取った様に言ってくる心無い人もいます。仕事柄言わざるを得ない立場の人もいますので、ミスはミスとして指摘をされますが、まあ、同じ様な内容の指摘が人々の間を巡りながら「繰り返されている」のが実情です。

人間の手作業に頼っている仕事ですし、ミスがあったからと言って、それを予防するようなプロセスや手順が確立される訳でもなく「今後、気をつけて」「気合い入れてやって」などなど結局は個々人の「根性」で何とかしようとしている現場です。

人がやりそうなミスと言うのは誰しも似通っていて、それが分かっていながら、何の手も打てないのは会社にも問題があります。完全にミスを防ぎたいのであれば「機械化」するなり「自動化」するなりしかありません。

ですから、結果「そこまで気にしなくて良し」です。

ホテルとしてはルームチェンジなどが発生し、満室だったりするとそれこそトラブルの元になり、ブランドや信頼の失墜に繋がってしまいますが、客室清掃のミスで人が亡くなる訳ではありません。

機械の様にミスなしで仕事を遂行できる能力は素晴らしいです。が、僕個人はそれが人間らしい働き方とも思いませんし、それを現場に押し付けるのは「ちょっと違う」と思っています。

人間ですから、頻度の多寡はあるにしても、どうしたってヒューマンエラーは避けられませんので、それを予め折り込んだ上での現場のオペレーション、人材管理があるべき姿だと思いますが、40代、50代のパートが中心の現場ですから「昭和感」たっぷりの世界です。

これからますます人手不足が深刻になる中で、現場の苦労が一方的に増幅していく様な考え方では、益々働き手が減ってしまう様に思います。