トイレは、わずかな汚れが残りがちな箇所なので、必ずしゃがんで奥まで汚れがないか確認しましょう。洗剤を撒いて斜め上からの視点でブラシで中を擦り、淵をスポンジなどで擦り洗いをしても、肝心なのは「奥面の上部」です。特に洗浄便座のノズル周辺が汚れやすくなります。
屈んだ姿勢では、見えない汚れなので、必ず腰を下ろしたり、覗き込んで確認するのが確実です。ありありとした汚れは当然、洗浄されているのですが、パッと見た所では見落としてしまいそうな「小さな点」の汚れだったりが残っていたりします。
おそらく、お客様が滞在中にトイレの中を覗き込む様な事も無いので、ぶっちゃけお気づきにならなず、クレームにもならない可能性もあります。が、清掃で稼いでいる「プロ」としては小さな汚れも許されませんし、小さな汚れを「まぁ」と許していると次第に大きな汚れを見逃してしまう事にも繋がります。
浴槽や洗面はそれほど汚れを見落とす様な事はありませんが、トイレ清掃の汚れの見落としは、少し注意深く確認されるのが良いと思います。
清掃の仕事は、手を動かしての洗浄も大事ですが、汚れを見落とさない「観察」の力も重要に感じます。汚れていないのであれば清掃の必要もありませんが、見えない汚れ、少しの汚れもでも、見落としてしまっては失格です。
時間にも追われる中で高品質な作業を維持していくのも大変ですが、仕事としての清掃である以上、乗り越えたい課題です。