楽しくホテルの客室清掃・FIRE男のブログ (ホテせそ)

運動嫌いな僕にとってはジム代わりどころか、健康に身体を動かしてお金まで貰えてしまうのです。

「配室」の不満。

どこのホテルにもある「客室清掃員あるある」「配室」の不満だと思います。僕のホテルでは、あからさまに不満を言う人はいませんが、お互い様ではあるものの、ひっそりと愚痴になる時もあります。

ビジネスホテル然り多くのホテルでは、客室清掃員へは「部屋単位」での清掃担当の割り当てがなされますが、ホテル全体では全ての部屋が同一ではなく、広さや設備が異なり、それに応じて清掃の労力が変わります。

僕のホテルでは、12部屋が標準の担当部屋数ですが全てシングルの日もあれば、ダブルが入る時もありますし、ツインが入れば1部屋と言えどもベッドの台数は倍になります。

また、担当部屋がワンフロアの場合には移動も最小限ですが、階を跨ぐ場合もありますし、階数が離れていると移動時間のロスも大きくなり、遅出/レイトチェックアウトの部屋が当たると清掃開始時間も遅れます。

これらの複数要素が重なり合うため、配室する側の客室清掃責任者(チーフ)も、毎日の稼働状況を見ながら、出来るだけ負担が公平になる様に努められているのですが、細かな部分までは対応しきれませんので、最後はエイヤです。

おばさま達の間でお互いに対応部屋の内容やフロアなどなどをお互いに情報交換し、自分の大変さを嘆くのです。ホテルによっては「枕の数」で多いだの少ないだのと言っている所もあるそうです。

僕自身も「配室による大変さ」は身に染みていますし、出勤前の「憂鬱」な点はそこだったりもします。配室がワンフロア、シングルのみ、しかも禁煙(喫煙は灰皿処理があるのです)だったりすると余裕を持って終われる算段もつくので、精神的にも気楽だったりします。

しかし、階跨ぎだったり、複数のダブルやツイン部屋、遅出の部屋があったりすると、清掃順序も組み立てながら「終わるかな・・・」と不安な気持ちが大きくなり、なんとか終わらせるしかないというプレッシャーを感じながらの仕事になります。

配室は出来るだけ公平にローテーションされているので、1ヶ月単位などの長い目で見ると、全員同じ様な状況を対応している事になるのですが「なんとなく」ではあるので、多少の差が生まれている所に、印象として不満を感じたりする様に思います。

もっとITなどを活用して、詳細にデータを管理して配室できる様になると不満も減りそうですが、会社もそこにそこまでのコストは掛けられないのが実情の様です。