楽しくホテルの客室清掃・FIRE男のブログ (ホテせそ)

運動嫌いな僕にとってはジム代わりどころか、健康に身体を動かしてお金まで貰えてしまうのです。

客室清掃も本音と建前。

ホテルだけではないですし、客室清掃の仕事だけではありませんが、本音と建前はどこにでも存在していて、この仕事も例外ではありません。

ホテルが用意している清掃のガイドラインや清掃手順の動画なども社内向けには、もちろん用意がされていて、事ある毎に見るのですが、

「そんな事やってたら、絶対に終わらない。」

が、客室清掃員の総意です。

企業あるあるですが、会社員を四半世紀やっていた時から、何故、時代が変わっても、この状況が一向に改善されないのか不思議でなりません。

一因としては、現場で作業する人間とその仕組みを作る人間が異なり、それぞれの立場と都合を優先してお互いの立場や状況を理解することもなく不一致のまま放置され、なんとも現実味/実現性のない「決まり」だけが生まれて、現場もそれに対して「NO」を言わず「やっている体」「出来ている体」を取り繕って「問題はどこにも存在しない」様にお互いに振る舞うのです。

「私達は仕事をしています」

と。

経営層は、それらの振る舞いを信じて「良し」とするし、ぶっちゃけ売り上げや資金的な部分で表面化しなければ意に介さないのでしょう。まさに拝金主義の愚の骨頂です。

言われた通りにやっても終わらないので、現場では「手抜き」「賢い仕事のやり方」「理不尽をやり過ごして成果を上げる方法」とされ、この様な状況がエスカレートして「不正」に発展するのでしょう。

しかし、この状況で一番の不利益を被っているのは実は「お客様」なんですけど、経営者も従業員もそこは目を瞑り、お互いの立場を守る事、毎月の給与、パート代が貰えればそれで良いのですから、サービスの質は下がりますし、お客様の満足度も下がりますし、時間をかけてジワリジワリと自分達の首を絞めている事に「誰も気付かないフリ」をしてやり過ごすのが、会社というものなのでしょう。

そしてその内に消えて行く。を繰り返すのが資本主義というものなのでしょうか。

何かしらの従業員でありながら消費者でもあるので、自業自得と言えばそれまでですが、この様な話が常態化すればする程「なんだか馬鹿馬鹿しく」思えてしまってなりません。

まあ、僕自身はパートの立場で暮らしてはいけるので、嫌になったら辞めるだけですし、他のパートを転々としながら人生の中で色々な経験をしてみようと思っていますが、労働者である限りは、この先も折に触れて「うんざり」しながら働いていくのだろうとは思います。