楽しくホテルの客室清掃・FIRE男のブログ (ホテせそ)

運動嫌いな僕にとってはジム代わりどころか、健康に身体を動かしてお金まで貰えてしまうのです。

客室清掃で身に付くスキル。

客室清掃の仕事は「誰でもできる簡単なお仕事」と思われがちなのが残念に思いながらも楽しく働いているのですが、確かに付加価値を生み難い仕事なのは事実だと思います。

「客室清掃」という作業には、専門的な知識や能力は必要なく多くの人が実現可能ですし「あそこのホテルは清掃が行き届いているから泊まろう」という購買時の選択の動機にも繋がることは少なく、どちらかと言うと「出来て当たり前」の業務です。

「客室清掃」と聞くと自然と掃除の作業や部屋を整える作業が目に浮かび、中々特定のスキルとして認識される事も無いように思いますが、実際に僕がこの仕事をして感じるスキルは清掃そのものではなく、

「決められた時間に決められた作業を品質を担保して完了する」

能力です。つまり、

「決められた部屋数を決められた時間内に清掃品質を担保して完了する」

です。時間をかけて清掃するのは誰でも出来ますが、時間と品質のトレードオフを満たしながら、要求された生産性を発揮するのは、誰でもが出来る事ではありません。ですので「客室清掃の仕事を辞めていく人」の多くは、ここが満たせずに辞めます。

これが1点目のスキルで、「段取り力」です。

いわゆるプロジェクトマネージメントに共通する「マイルストーン管理、リソース管理やリスク管理」が含まれます。

また、利用後の客室の状況は様々で、それによって清掃の強度も変わります。時には、携帯電話や現金が置かれていたり、緊急の事案に遭遇することもあります。その時には動揺する事なく冷静に状況を判断して適切に対処することが必要です。

これが2点目のスキル「状況判断力」です。

どんな仕事でも不測の事態はつきものです。その時に適切に対処することが「事故」を未然に防ぎますし、最終的には様々な経営資源の浪費を抑える事につながります。

客室清掃の仕事では、これらのスキルを身に付けることが出来ると思います。例えば、学生時代のアルバイトなどでの経験であれば、これらスキル活かすべく就職や面接でこの様なエピソードをお話しする事ができるかも知れません。

たかが「客室清掃」かも知れませんが「されど客室清掃」です。捉え方、考え方によっては自然と大切なスキルを身につけているのかも知れませんので、楽しんでお仕事しましょう。