楽しくホテルの客室清掃・FIRE男のブログ (ホテせそ)

運動嫌いな僕にとってはジム代わりどころか、健康に身体を動かしてお金まで貰えてしまうのです。

「ホテルローヤル」の気分。

「ホテルローヤル」第149回直木賞受賞作品で、映画化もされた作品です。

北海道のラブホテルを舞台に、物語の主人公の両親はラブホテルを営んでおり、人生の表だけではない陰の部分も含めて人生の様々な状況に存在する人々の模様が描かれます。

僕は、ビジネスホテルでの勤務ですが、会社員時代に利用した自身を振り返っても、宿泊業というのは実に様々な環境・事情・心情・状況を抱えた人々と、決してそれらには触れる事なく、快適に過ごせる場所を提供する事で「そっと」支えているのだなぁ、と感じます。

なかなかに物語のある仕事です。

会社員時代の僕は、外資系IT企業という聞き感じは「キラキラ」した業界にいたのですが、以前は違ったのです。

「IT」という言葉もなく「情報処理」という分野で政府や企業の様々なデータを処理・管理する専門的な知識を持った技術者の仕事だったのですが、いつの間にか「六本木ヒルズのIT社長」といった「拝金主義の象徴」みたいな仕事になってしまいまして、その様な仕事の中には当然、物語が生まれることも無さそうです。

経済社会の中で多くのお金を稼ぐ事は、とても大切なので異論は無いのですが、人生の全てを捧げるには、僕にとっては少々味気なく「客室清掃」の仕事は、今の自身の人生の気分に寄り添っているみたいです。